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    5/8/2005 

    (5)の構造とはたらき その3

     図表p13-15,textp16-

    ※まずは復習しよう (1)

     図表p205 生物の分類は,大きいくくりから順に,界・門・綱・目・科・属・種 の順に細かく分類 していくのであった.→図表p202 そのうちの一番大きいくくりが「界」であり,生物を5つの界に分類するのが,(1)である.→図表p205 (1)は,ホイタッカーの(1)の方が伝統的であるが(僕はこれで習った 歳がばれるなあ), 今は,(2)女史とシュワルツの提唱する(1)を学ぼう. 1982年に提唱されたというから,まだ新しい説なんだね.え?生まれてない?笑
    生物(3)生物(3)生物界(モネラ界)
    (4)生物(6)生物界
    (7)界
    菌類(菌界)
    (8)界
    (7)界:多(5)で従属栄養(捕食型)の(4)生物.つまり生態系では「消費者」 菌類(菌界):多(5)で従属栄養(分解型)の(4)生物.つまり生態系では「分解者」. 大きく分けると,キノコ,カビ,酵母である. ※水虫で有名な「白癬菌」は,細菌ではなく,カビである.つまり,ここに入れる. ※キノコとカビは多(5),酵母は単(5)である. (8)界:多(5)で独立栄養の(4)生物.但し,藻類は含まない.つまり生態系では「生産者」 大きく分けると,コケ類,シダ類,種子(8)の3つである. ※(2)(1)では,藻類は,たとえ多(5)でも(6)生物界に入れる約束になっている. つまり,ワカメもコンブもノリもヒジキも,(6)生物である.これは,ワカメもノリも,子供の頃には鞭毛があって, 水中を泳ぎ回るからであろう(遊走子ね).(8)とは言い切れない. なお,ホイタッカー(1)では,多(5)藻類は(8)界に入れていた(単(5)藻類は(6)生物界)
    (8)コケ類
    シダ類
    種子(8)裸子(8)
    被子(8)
    (藻類は,(8)界には含まない)
    (3)生物界(モネラ界):要するに(3)生物のグループ.大別すれば,細菌とラン藻だ. ※ラン藻は藻類だが,(4)生物ではないので,(6)生物界には入れない.→text2p186
    (3)生物古細菌
    真正細菌細菌類(バクテリア)
    ラン藻類(シアノバクテリア)
    ・ラン藻類にはチラコイド(葉緑素の層)があって,光合成をする.だから,生態系的には「生産者」である.ネンジュモとかが有名だね. 漢字で書けば「念珠藻」だけど,種名は必ずカタカナで書く約束なんだよね. ・細菌類=バクテリア である.大腸菌や乳酸菌が有名だね.←これらは種名そのものではないので,漢字でOK. ・古細菌は,好酸菌とか,好熱菌とかだね.今は火山の奥とかに棲んでいるが,もともとは地球がもっと高温であった時代から生きていた. 今は真正細菌や(4)生物たちにのし上がられてしまい,火山の奥とかに追いやられてしまったのだろう. ・古細菌と真正細菌のちがいは,(11)の材質の違いである.そう,ラン藻だけでなく,バクテリアにも古細菌にも,(11)はあるのだ(後述する). 光合成しないのにね.動き回るのにね.すごいよね. でも,その材質はどちらも,(8)の(11)の材質(セルロース)とは異なる. ・細菌類(バクテリア)も,古細菌も,周囲の有機物を分解して栄養にしている.だから,生態系的には,「分解者」である. なお,キノコやカビなどの菌類(菌界)のことを,「真菌」とも言う(水虫は細菌ではない.真菌だ!) つまり,「菌」とは,分解者の意味なのである. (6)生物界:上記以外すべて. ホイタッカー(1)によれば,「(6)生物は,単(5)の(4)生物」ということになるが,(2)(1)では, これに多(5)の藻類が加わる. 例:(単(5))ゾウリムシ,ミドリムシ,クロレラ,ハネケイソウなど (多(5)藻類)ワカメ,コンブ,ノリ,ヒジキ,アオミドロなど
    ※ミジンコは多(5)なので(7)界 ※なお,ホイタッカー(1)による(6)生物界のことを「プロチスタ界」,(2)(1)による(6)生物界のことを「プロトクチスタ界」という. なんだかややこしいねえ. ・独立栄養と従属栄養: 要するに,光合成をエネルギー源にするのが独立栄養生物である.他者を補食したり,他者の有機物を分解したりして エネルギーを得るのが,従属栄養生物である. 正しい定義はtext2p28にある.エネルギー源が有機物か無機物かで定義をするんだね.生態系的だね. ・(4)生物と(3)生物: 簡単に言えば,(9)があるのが(4)生物,ないのが(3)生物である. それ以外にも,この2つの違いはいろいろある.これについては後述する.

  1. (3)生物の構造と特徴
  2. その前に,スケッチの鉄則!  ・線は,一発で決めろ! 何度も消して修正するなんてのは言語道断! (僕も下手だけどさ)  ・デフォルメしろ! (デフォルメとは,特徴を強調することである)  ・「淡」を使うな! 淡い部分を表現するときは,点描で書くこと.スケッチは, 点描線描が原則だ.  ・色を使うな! スケッチは,白黒が原則だ.  ・ゴミとか水滴まで書くな! (当たり前だ.なお,図説p9のオオカナダモのように,厚みがあるのでどうしても一部がボケてしまう場合も, ピンぼけまで表現してはいけない.上記「デフォルメ」の原則に従い,しっかり描くこと) スケッチは,見たままを描くのではない.特徴を描くのだ. まずは,(3)生物をスケッチしてみたぞ. 上が細菌類(バクテリア)の1つである大腸菌,下がラン藻だ.
    
    ・見て分かるとおり,(3)生物は,(9)がない.
    だから,DNAはぼんやりと(5)内に広がっている.
    これを(10)様体という.図のsだね.
    
    ・さらに,(3)生物は,(5)小器官がほとんどない.
    s以外だと,jの(21)くらいだろうか.さすがに
    (21)がなければタンパク質を作れないからねえ.
    (4)生物では(21)の多くは(20)にひっついて
    いるのであるが,(3)生物では,(21)が(5)内全体
    に広がっている.このため,(24)がざらざらして,
    原形質流動の妨げになっている.
    
    なぜ(3)生物には(20)が無いのか?それは,なぜ
    (3)生物には(9)がないのか,ということと連動して
    いるのだ.→図表p14下,p187下の単位膜説(膜陥入説)
    
    (4)生物には(9)ができてDNAが集まることで,DNAの仕事を
    行いやすくなり,
    さらに(20)ができたことで,タンパク質の流れる道筋が
    はっきりし,
    (21)が(20)上に集まることで,原形質流動が
    起きやすくなり,代謝が活発になる...
    と,メリット満載になるのだ.
    
    ・さらに,ラン藻は光合成をするのであるが,(15)は無い.
    その代わり,葉緑素を含んだwチラコイドが(5)内にある.
    なぜ(15)が無いのか?それは,ラン藻自体が(15)の先祖で
    ある(共生説 図表p14)と考えられるからだね.後述する.
    
    ・ラン藻だけでなく,細菌にもa(11)がある.ただし,
    ラン藻も細菌も,(11)の材質は(8)のもの(セルロース)
    とは異なる.
    これは,彼らには,収縮胞や(17)といった,浸透圧調節を
    行う小器官がないので,
    (5)が縮んだり破裂したりする(→浸透圧の項で後述する)
    のを防ぐため,(11)があるのだろう.
    
    ・bは(12),vは鞭毛(べんもう 漢字で書ける?))である.
    
    なお,a(11)とb(12)は,普通はくっついているので,いちいち区別せず,線を引っぱる位置を 上記のようにずらして表すのが普通である.

  3. (4)生物((7),(8))の構造と特徴(光学顕微鏡像)
  4.  text p16 text p16の図は,とても写実的(?)なのだが,スケッチの原則からは良くない(淡を 使ってはいけない,色を使ってはいけない). そこで,スケッチしてみた.左が(7)(5),右が(8)(5)である.
    
    y(10)
    a(11)
    b(12)
    d(10)小体(仁)
    e(14)
    g(15)
    h(16)
    k(17)((7)(5)にも(17)は一応あるが,とても小さいので見えない)
    l(18)((8)(5)にもあるのだが,小さくて,光学顕微鏡では見えない)
    n(19)((8)(5)でも,コケ,シダ類にはある.
    鞭毛と(19)は由来は同じなのだ(どちらも微小管),鞭毛の名残?)
    
    Q.(4)生物と(3)生物の違いを,挙げられるだけ挙げよ. でも,光学顕微鏡像では,倍率が低すぎて,高校生としては少し物足りない. 例えば,(9)は2重膜だし,(15)も2重膜なのだが(これは,彼らの由来を知る上で とても重要なのだ),光学顕微鏡程度では,これらの特徴がわからないのだ. そこで,高校では,もっと高倍率な,電子顕微鏡像でのスケッチを用いることにしよう.

  5. (4)生物((7),(8))の構造と特徴(電子顕微鏡像)
  6.  図表p13 図表p13の図は,写実的すぎるし,セミナーp9の図は,立体的じゃん(別に平面で 十分なのに) そこで,スケッチしてみた.両方描くのは面倒なので,左半分が(7)(5), 右半分が(8)(5)である.みんなが描く時は半分じゃなく,しっかり描いてね.
    
    a(11)((8)(5)のみ)
    b(12)
    
    c(9)
    d(10)小体(仁)
    e(14)
    f(10)液
    p(9)孔
    ※c,d,e,f(,p)あわせて,(10)
    
    g(15)((8)(5)のみ)
    h(16)
    i(20)
    j(21)(タンパク質を
    作る小器官ね)
    k(17)((7)(5)にも一応
    あるが,発達しておらず,
    見えない)
    l(18)
    q(22)小胞((18)から
    ぷちぷち分離したもの)
    m(23)(英語読みなら
    ライソソームだね.
    「消化顆粒」という意味)
    n(19)(高等(8)(5)には無いが,
    コケ,シダ類にはある.
    鞭毛と(19)は由来は同じなのだ
    (どちらも微小管),鞭毛の名残?)
    o(24)基質
    ※(5)骨格は見えないが,
    (5)内にはりめぐらされている
    
    Q.(7)(5)に特徴的な小器官を挙げよ.注釈をつけてよい. Q.(8)(5)に特徴的な小器官を挙げよ(3つ). Q.(7)(5)にのみある小器官を挙げよ.注釈をつけてよい. Q.(8)(5)にのみある小器官を挙げよ.(2つ) Q(7)(5)には無いか発達していない小器官を挙げよ.(3つ) ※ポイント:それぞれ,k(17)やn(19)の扱いをどうする? k(17)は(7)(5)にも一応あるし(でも発達してない), コケシダ類は(8)だから... Q.電子顕微鏡では見えるが,光学顕微鏡では見えない小器官を3つ挙げよ. さて, 2重膜構造の小器官:c,g,h 1重膜構造の小器官:b,i,l 一応,kの膜((17)膜という)やmの膜も1重膜だな 微小管構造の小器官:n (鞭毛,繊毛,(5)骨格) そもそも膜構造でない小器官:a(これは「肉厚の物質」であり,膜ではない),f,o(液状である),j(膜ではない) ※後で学ぶが,b(12)はリン脂質が表裏の2層に並んでいる構造である(これを単位膜 という).確かに2層であるが,これを「1重膜」と解釈する. つまり,c(9)は,この2層構造がさらに2枚重ね(というか袋状)になっているのだ. ※g(15),h(16)が2重膜なのは,彼らの起源(ルーツ)の1つの証拠である(共生説 図表p14,p187) 同様に,b,c,i,l,k,mの膜は,みな似たような構造をしている(単位膜という).これは,彼らの起源(ルーツ)が, b(12)の陥入で生じたという「単位膜説」(膜陥入説)の根拠になっている(図表p14,187).
    (5)原形質(10)c,d,e,f(,p)
    (24)b,g〜j,l〜o,q,(5)骨格
    後形質a,k,(5)含有物
    原形質: 生命活動を営むもの 後形質: 原形質の働きによってつくられるもの ※k(17)は,膜部分((17)膜)は原形質である.(17)の中身は後形質である.
    さて,ここからは(5)小器官それぞれのはたらきを学んでいくのであるが, まずは,スケッチに載らなかった(5)小器官である,(5)骨格と,o(24)基質について学ぼう.

  7. (5)骨格
  8. スケッチには書かなかったが,(5)内には,(5)骨格がある. タンパク質の繊維や管が,(5)内にはりめぐらされている. (5)骨格の直径は7〜25nm.電子顕微鏡で見えないわけじゃないが (電子顕微鏡の分解能0.2nm),ごちゃごちゃするので,いちいち書いては いない. 前述で,(5)骨格はn(19)と同様,微小管構造であると簡単に言ったが,厳密には 「微小管」だけではない.(5)骨格には,その太さと材質により,3種類に分けられる. →図表p15 なお,基本的には,みなタンパク質でできている. 細い順に並べた.
    (5)骨格ミクロフィラメント(アクチンフィラメント)7nm程度
    中間径フィラメント10nm程度
    微小管25nm程度
    この中で,中間径フィラメントは,(5)の補強の役目をしている以外のことは, よくわかっていないらしい. もっと重要なのは,ミクロフィラメントと,微小管である. →図表p15下 この2つは,(5)内の物質輸送に絡んでいるのである.一言で言えば,レールね.
    一番太い(5)骨格である微小管は,後述する通り,(19)から伸びている. →図表p15下 で, 微小管は,物質を輸送するレールである.→図表p14下 微小管の上に,ダイニンやキネシンという物質がくっつく.彼らは,他の(5)小器官をくっつけて, レールの上を動くのである. つまり,ダイニンやキネシンは,他の(5)小器官を動かすモーターの役目をしている. なので.彼らを,モータータンパク質という. ちなみに,ダイニン,キネシンの動く向きは決まっていて,互いに逆である. で, レールである微小管は,必要に応じて,まわりのタンパク質を集めて微小管を伸ばしたり,逆に,分解酵素の 力を使って管をちぢめたりしているのである.すごいねえ. ※微小管は(19)から伸びているので,伸び縮みするのは片端である ちなみに,繊毛や鞭毛は,ダイニンの力で動いている. 図表p131の繊毛断面写真を見て.繊毛の内周に,2本×9セットの微小管が走っている. 2つの微小管の間にはダイニンがくっついていて, ダイニンが2つの微小管をずらすことで,繊毛は曲がるのである. 鞭毛の断面写真は,2本の微小管がくっついて映っているのでわかりにくいが, ちゃんと9セットあるでしょ. さて,モーターは,電気を流さないと回らない. だから,モータータンパク質だって,エネルギーが無ければ動かないのである. モータータンパク質(ダイニン,キネシン)のエネルギー源は何か? それは,ATPである. ATPのエネルギーを使って,ダイニンやキネシンは動き, 物質を運んだり,鞭毛を動かしたりするのである.
    ところで,
    ATPを知っているか?アデノシン三リン酸(Adenosine triphosphate)だ.
    →図表p36を参考にして.
    
    ATPは,エネルギー物質だ.
    ATPは,ほとんどすべての(5)のエネルギー源として使われる,
    万能のエネルギー物質なのだ.
    (5)は,デンプンやグルコース(ブドウ糖)やスクロース(ショ糖)を
    直接エネルギーにしているわけではないんだ.それは無理なのだ.
    
    各(5)は,グルコースやスクロースを,酸素と反応させてATPを作る.
    (それが,「(5)の呼吸」だ)
    そして,そのATPを使って,(5)の各器官は代謝を行う.
    つまり,様々なエネルギー源(デンプンなど)は,
    必ずいったん,万能エネルギー物質であるATPに変換してから使われるのだ.
    
    まあ,お金みたいなもんだね.
    倉庫にあるポテトチップスでは,服は買えないけど,ポテチを一旦売ってお金にすれば,服を買えるでしょ.
    (元ネタは●0年前のカ●●゛ーのCM 「あしからず」が流行った)
    だから,「ATPは,エネルギー通貨だ」なんて言われる.
    
    ※(3)生物である細菌類(バクテリア)の鞭毛は,少し異なる. (4)生物の鞭毛は,図表p131のようにむち打ち運動をするが(エネルギー源はATP), バクテリアのらせん型の鞭毛は,くるくる回転して,ネジを回して進むようにして進むらしい. これのエネルギー源はATPではなく,(12)内外の,H+やNa+の濃度差(こういうのを「濃度勾配」という)によって回る. →後で浸透圧のところで学ぶが,溶質は必ず,濃い方から薄い方へ流れる. (5)外はNa+が濃いからねえ.このNa+が(5)内に流れ込むときの流速エネルギーを使うのである. (流れ込んだNa+を排出するポンプは,別に用意されている.このポンプはATPのエネルギーで動いている) カンガルーやチーターの足が車輪のようになってたら,さぞかし速いだろう. が,生物で回転機構をもつものはほとんどない. 例えば,人間の首はせいぜい120°くらいしか回らない.フクロウだってせいぜい270度くらいだろう. そう.生物で回転機構を実現しようとしても,ジョイントがつくれないのである. つなぎ目が大変なことになってしまうのである. 生物における回転機構は,この,バクテリアの鞭毛(これを鞭毛モーターという)と, 最近話題になった,ATP合成酵素くらいである. (これはすべての生物共通で,ATP合成酵素は,回転機構によってATPを作っているらしい) 参考 鞭毛モーターの機構 http://www.dobis.ori.u-tokyo.ac.jp/monthrep/wada-tsukamoto_lab/wada-tsukamoto_lab.html ※実際に回っている動画は,自分で検索して探してね ATP合成酵素 本当に3極モーター(発電機)だよ〜 http://www.res.titech.ac.jp/~seibutu/main.html?right/~seibutu/projects/f1_bgn.html http://www.res.titech.ac.jp/~sign/bumon/seibutsu/seibutsu.html
    さて,微小管だけでもやや食傷気味だが, ミクロフィラメントはもっとすごい! ミクロフィラメントは,3種類の(5)骨格の中で,一番細い. アクチンでできているので,アクチンフィラメントとも言う. 以下は,アクチンフィラメントで統一する. で,アクチンフィラメントは,確かに(12)の補強にも役立っているが, それ以上に重要なのが, モータータンパク質のレール なあんだ,微小管と同じじゃないか...まあ,そうなのです. モータータンパク質がミオシンであること以外は,微小管と同じです. ミオシンは一方向にしか動かないことも同じだし, ATPをエネルギー源にすることも同じだし, 周囲のタンパク質をくっつけて伸びたり,分解酵素の力で縮んだりするのも同じ (ただ,アクチンフィラメントは,両端とも伸び縮みするし,切断酵素があれば,途中で切断されることもある). でも,ものすごい重要なのだ.(5)骨格の中では,アクチンフィラメントのはたらきが たぶん一番重要である. 【1】o(24)基質は,原形質流動するんだよね.→図表p12 これは,ミオシンにくっついた(5)小器官が,ミオシンがアクチンフィラメントのレール上を 動くことで,原形質流動をひきおこすのだ. 微小管も(5)小器官を動かすけど,原形質流動としては,アクチンフィラメントだ 【2】筋肉の収縮は,ミオシンフィラメント(ミオシンがくっついたフィラメント(繊維))が, アクチンフィラメントの上を動いて生じる.わかるかな?これはネットとかを調べてごらん. 【3】(24)基質がゾルになったりゲルになったりするのも,アクチンフィラメントの効果だ. これは後述する. 【1】と【3】が連係すると,アメーバ運動になる.→図表p16 アメーバは,いいかげんにアメーバ運動しているわけではなく,仮足(アメーバが進行方向に 体を伸ばした部分)の本数はアメーバにより決まっているんだって. あるアメーバは仮足が必ず1本だし,あるアメーバは2本だし... それは,アクチンフィラメントのはりめぐらされかたと,密接に絡んでいるのだろう. なお,(5)骨格は,みんな,タンパク質の繊維である だから,筋肉をつくるにはタンパクは必要だね.プロテイン,飲んでる? でも,がんがん鍛えてる人は別だけど,あまり飲み過ぎは良くないみたいだよ. アミノ酸飲料は...あまりにも賛否両論なので,コメントしません.自分で調べてね. なお,体も動かしましょう. それは,今のためというよりもさ,みんなはまだ若いからいいけど,年齢を重ねるとほんと実感するよ. 若い頃の体や心や出来事の蓄積が,大人になってからの人生の豊かさに直結しているんだ. いくら料理の腕があっても,材料がなければ,料理はつくれない. もっとも,材料がいくらあっても, 大人になったときに料理の腕がおかしかったら,おいしい料理はつくれないけどさ. そうそう,面白い(でもちょっとゾウリムシにはかわいそう?かも〜)HPがあったよ. 生き物は動く トリトンモデル http://www.sci.toyama-u.ac.jp/env/dream95/motorJP.html

  9. o(24)基質
  10. 要するに,(24)の中の液体である. 水に,タンパク質や(10)酸(主にRNA)が溶けた溶液                   コロイド状に分散したものである. ※(10)酸とか,RNAについては後述する.今は,そういう物質だとだけ思っててくれ.
    
    コロイドとは何か?なぜ「溶けた」や「溶液」ではいけないのか?
    
    例えば,インスタントコーヒーを例に取ろう.
    コーヒーの分子(粒)は,実は,水に溶けるにはあまりにも粒が大きすぎる.
    普通なら,あんな大きい粒は,重すぎて,沈殿してしまうのだ.
    でも,実際には,コーヒーの粒は沈んだりしない.かきまぜれば,ちゃんと水に溶ける
    (化学的には,厳密には「溶ける」とは言わないが).
    
    なぜ沈まないのか?それは,コーヒーの粒が,静電気を帯びているからである.
    たしかマイナスだったかな.コーヒーの粒のマイナスどうしがお互い反発しあって,
    粒は水全体に広がっている
    (これを,「分散している」という.「溶けている」とは微妙に意味が異なる).
    この状態をコロイドといい,この溶液(?厳密には違うが)を,コロイド溶液という.
    
    だから,コーヒーなどのコロイド溶液は,ある処理をして,電気的な反発をなくせば,
    コーヒーの粒は沈んでしまう(「凝析」や「塩析」を調べてごらん).
    
    ちなみに,牛乳や豆乳も,コロイド溶液である
    (タンパク質系のコロイドは,普通はマイナスに帯電).
    セッケン液もコロイド溶液だ.実験室で手作りセッケンを作る時は,セッケンの純度を
    上げるために塩析を行う(でもこれは,大きな工場の製法とは異なる).
    
    なお,豆乳を塩析して沈殿させて作ったのが,豆腐だ...と言われてきたが,
    これは正しくないらしい.
    豆腐はタンパク質変性で固まったものであり,むしろチーズに近いだろう.
    
    コロイドには,2種類の状態がある.液状になっている状態(ゾル sol)と,半固形状に
    なっている状態(ゲル gel)である.
    なにせ,コロイドは厳密には「溶液」ではないので,別に「溶けて」なくてもいいのである.
    溶液のようなはっきりした「溶解度」とか,「溶解度を超えた分だけ溶質が沈殿」とか,
    そんなことはないのである.溶質がたくさんあって,しかも,溶質同士がほどよく結合すれば,
    ゲルになってしまうのである.
    ※コロイドでは,溶媒とか溶質とかではなく,分散媒とか分散質というのが本当だ.
    
    例えばゼラチン(要するにゼリーね)は,熱を加えるとゾルになり,
    冷やすとまたゲルに戻る.これは,熱によって,分散質どうしの結合状態が変わるのだろう.
    卵の白身は,普段はまあまあゾルだが,熱を加えるとゲルになり,これはもう冷やしても
    ゾルには戻らないね.これはまさに「熱によるタンパク質変性」で,結合状態が元に
    戻らないのだろう.
    
    さて,普通の原形質基質はゾル(流動的)だが,アメーバのように,一部分をゲル化 (半固形化)させることができる生物もいる.これはどうやっているのか? アクチンフィラメントは,酵素の存在で伸びたり縮んだり(切れたり)するのは,覚えて いるだろうか. (5)内にはたくさんのアクチンフィラメントが,それこそ網状に張り巡らされている. で,ある酵素が存在すれば,周りのタンパク質をくっつけてアクチンフィラメントが どんどん伸び,網が細かくなる.このため,(24)がゲル化する. 逆に,ある分解酵素が存在すれば,今度はアクチンフィラメント網が切れはじめるのである. このため,(24)基質は再びゾル化する.
     さて,(24)全体は,原形質流動している(図p12).もちろん(24)基質も,流動 している.これも,(5)骨格であるアクチンフィラメントが関係している.  アクチンフィラメント上をミオシン(や,ミオシンにくっついた小器官)が移動する ことにより,(24)基質もつられて流れるのである. で, アメーバは,このようにして, 【3】(24)基質の一部をゾルにしたりゲルにしたり(ゾルゲル転換という), 【1】アクチンフィラメントとミオシンの力で(24)基質の原形質流動を起こしたりして, アメーバ運動をして動いていくのである. →図表p16
    (24)基質内のタンパク質は,主に酵素(有機物の触媒)である. だから,(24)基質内では,さまざまな代謝が行われている. 有名どころでは,解糖系だろう.→図表p38 酸素呼吸(好気呼吸)は(16)で行われるが,酸素呼吸を行うには,その前段階として, 解糖系といわれる無気呼吸段階が必要である. で,この解糖系は,(24)基質で行われる. 酸素呼吸と無気呼吸の関係は,図表p41の表の方がわかりやすいかも.グルコースからピルビン酸 までの部分が解糖系(これが無気呼吸に相当),そこから先のクエン酸回路部分などを含めれば, 酸素呼吸になる. Q.なぜ解糖系(無気呼吸)部分は(16)ではなく,(24)基質で行われているのか? もちろん真実は神のみぞ知るだが,どのように考えられるだろうか? ヒント:(16)の由来は?(共生説 詳しくは後述) 好気呼吸を行う(3)生物(バクテリア)が,他の(5)に寄生して(以下略) ※酸素呼吸は,無気呼吸よりもエネルギー効率が高い(図表p41)
    ※(5)小器官については,まだまだ続くが,ページを改めて書く.